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多読、時々雑記。

多読をしながら英語、中国語の語学学習をする人の雑記ブログ。

本の感想『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』

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洋書をこれからも多読していく上で、前から読もうと思っていた本を読んでみました。

その本のタイトルは『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』です。

 

この本は純粋に英文を読む上でのコツが書かれた本なのですが、

TOEIC800点代を右往左往してるいわゆる中級の英語学習者の私にとっても、英文の捉え方の発想の切り口が斬新な本だったので感想を載せたいと思います。

(※本自体は、元々初級者から中級者がターゲットです。また筆者は、たくさん本を読んで自然と蓄積されていった知識を基に英語を使っていきなさい、という主旨の考え方をしています。英語の長文暗記に賛同している方には、一部違和感を感じる意見だと思うこともあるかと思います。)

 

本の内容構成の流れ

日本の英語教育の問題点について

英語そのものの仕組みについて

その仕組みを基に英文を読む

英文の知識の応用編

 

という流れになっています。

 

 

日本の英語教育の問題点

筆者は日本の英語教育において、

 

やれライティングだ、やれリスニング、ヒアリングだ、やれ文法だ、英会話だ、

 

と英語という一つの言語を更にジャンルごとに細分化していることに問題があると指摘しています。

 

やはり、英語は英語なのです。「英会話」というジャンルも「ヒアリング」というジャンルも存在しないと私は思います。あえてあげるとすれば、英語を学ぶということは、英語を「読む」ということです。私の周りにいる英語が「できる」人というのは、例外なく英語の文章をたくさん読んでいる人です。(p.15)

 

そんなこんなで多読を推奨しています。

 

筆者自身、渡米して英語がマストな状況下に立たされて必死と辞書を傍らに洋書にかぶりついていたと述べています。

読むことで蓄積されていく記憶(「無意識の記憶」と筆者は言う)が大事なのだと。

 

その「無意識の記憶」の積み重ねが、筆者の出した英語の勉強法の答えなのです。

つまり、英語を話すということは、

「無意識の記憶」の中にある英文の中から、自分の言わんとすることに適したものを抽出して少しアレンジして読み上げている

と言っているわけですね。

 

それなのに日本の英語教育の過程において、なぜか洋書を丸々一冊読むということをしない傾向にあります。

日本では「読む」という「実践」を経験させることなく、英語のできる人間を作ろうとしています。(p.18)

 

 

英語の仕組み

 この本では、一つの英文の中には必ず主役と脇役が存在するとして、

その2人の役者が演じるお芝居のようなものである、と解説しています。

 

その観点から英文を読み解くイメージの絵が何点か掲載されているので

とても頭に入りやすく分かりやすいです。

 とにかく大事なことは、

主役と脇役がいて

その2人の間で繰り広げられるお芝居の中身は主役から脇役へと右向きに表される

のだということ。

 

このイメージを基盤に、どんどん他の情報を後ろに肉付けしていけばいいのだそうです。

 

そこで重要なのは、あくまでも英語にとって大事な部分は、

 

主役と脇役の芝居の基本のイメージ

 

であり、

肉付けは肉付けでしかないところ。

 

この後は、

 

その肉付けされる情報の種類にはどんなものがあるか

 

主役と脇役は具体的にどんなものが演じられるのか

 

その2人の役者が右向きにどんなお芝居をするものなのか

 

などが述べられています。

 

 

英文を読む実践

中盤から後半にかけては、

英文を実際に一緒に精読していく実践編が書いてあります。

 

文に区切りをつけたり、

 

どの単語が右向きの芝居内容かを判別したり、

 

上記の基本のイメージがどうアレンジされているか考えたり、

 

といった具合です。

 

ここで基本形イメージを意識した上で英文を読む時に、筆者は時には「無視するという選択」を取るように言っています。

 

「本を読む」のはあくまで楽しんで読書をするためです。それはどんな本でも変わりありません。分からない単語があったときでも、できるだけ辞書を引かずに文章の流れを追ってみましょう。(中略)

繰り返しになりますが、基本形の部分以外は分からなくてもいいのです。(p.76)

 

要するに、主役と脇役の2人の役者がどんな行動をしたのかさえ把握すればオッケーということですね!

 

残りの意味のわからない単語等は、

前後の文脈から意味を妄想して類推してなんとなく導き出したりしてどんどん読み進めてしまおう、と。

 

 

感想

思い返せば、英検やTOEICなどの資格に向けての勉強として、その過去問に出てくる文法や単語などをメインに読んで勉強してきたことがありましたが、

 

その当時、洋書を読んだりはしていなかった

 

です。

日本の英語教育法が染み付いてしまっていた結果なのでしょう。

 

かなり日本式のやり方で英語を勉強してきているから、TOEICは900点代に乗せられない、英検は準1級止まり、中級者から上級者への関門を打破できないのだと実感しました。

 

でもある日を境に、ふとオーディオブックの存在を知りました。

そこから、急に洋書への興味が湧き、最終的には

 

多読して原書の活字を追いながら、オーディオブックで多聴して音読する」 

 

ことが語学上達への近道だと気付きました。(英語を習い始めたときから知っておきたかった・・・)

 

このビッグ・ファット・キャットの本を読んで、俄然多読を頑張る気力が湧いてきました。

これから少しずつ多読を重ねていきながら、原書のレビューなどをしていけたらいいなと思います。